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8-02 Tikz図形:色とスタイルの活用

今回の目標

前回学んだ内容を思い出してみましょう。

  • TikZ(ティクス)の基本設定
  • 点を描く:\fill (座標) circle (3pt);
  • 線を描く:\draw (座標1) -- (座標2);
  • 基本図形:円 circle、四角形 rectangle

今回はこれらの図形に色をつけたり、線の太さや種類を変えたり、文字を配置することを学びます。


今日使用するベースファイル:lesson2.tex

\documentclass[uplatex]{jsarticle}
\usepackage[utf8]{inputenc}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{tikz}

\begin{document}

\begin{tikzpicture}[scale=1]

% 座標軸を描く
\draw[-stealth] (-3,0) -- (7,0);
\draw[-stealth] (0,-1) -- (0,5);

% 円
\draw (1,2) circle (1);

% 四角形(円と重なり)
\draw (2,1.5) rectangle (4,3.5);

% 三角形(四角形と重なり)
\draw (3,0.5) -- (5,1) -- (4.5,3) -- cycle;

% 点A、B
\fill (4,3) circle (3pt);
\fill (-1,2) circle (3pt);

\end{tikzpicture}

\end{document}

まずはこのファイルをコンパイルして、基本の図形を確認してください。


1. 拡大縮小(scale)

なぜscaleが重要?

tikzpictureで描く図形はオプション指定で拡大縮小をすることができます。図が大きすぎて紙からはみ出したり、小さすぎて見えなかったりすることがあります。scaleオプションで図全体のサイズを調整できます。

基本の書き方

\begin{tikzpicture}[scale=数値]
  • scale=1:元のサイズ(デフォルト)
  • scale=0.5:半分のサイズ
  • scale=2:2倍のサイズ
  • xscale=2, yscale=3:x軸方向を2倍、y軸方向を3倍

lesson2.texで確認してみよう

現在のlesson2.texは [scale=1] になっています。この数値を変えてコンパイルしてみてください。

例:

  • [scale=0.7] に変更
  • [scale=1.5] に変更

何が起きるでしょうか?図全体が大きく/小さくなることを確認してください。


2. 色の基本

TikZで使える色

図形を描く\draw、塗りつぶす\fillのコマンドは[オプション]をつけて、色や線の太さ、種類を変化させることができます。図形に色をつけることで、グラフや図表がぐっと見やすくなります。

基本色:

  • redbluegreen
  • yelloworangepurple
  • blackwhitegray

応用色:

  • red!50:赤を50%の濃度で
  • blue!30:青を30%の濃度で
  • green!60!black:緑60% + 黒40%の混色

色の使い方

1. 線の色を変える

\draw[red] (0,0) -- (2,2);

2. 塗りつぶしの色を変える

\draw[fill=blue] (0,0) circle (1);

3. 線の色と塗りつぶしの色を別々に指定

\draw[blue, fill=yellow] (0,0) rectangle (2,2);

lesson2.texに色をつけてみよう

以下のように図形に色をつけてみてください:

円に青色をつける:

% 円(青色)
\draw[blue, fill=blue!20] (1,2) circle (1);

四角形に赤色をつける:

% 四角形(赤色、円と重なり)
\draw[red, fill=red!20] (2,1.5) rectangle (4,3.5);

三角形に緑色をつける:

% 三角形(緑色、四角形と重なり)
\draw[green!60!black, fill=green!20] (3,0.5) -- (5,1) -- (4.5,3) -- cycle;

コンパイルして重なり部分を観察してください。後から描いた図形が上に表示されています。


実習2:色付きの図形

課題1: 上で追加した色を別の色に変更してみましょう。

例:

  • 円を紫色(purple)に変更
  • 四角形をオレンジ色(orange)に変更
  • 三角形を濃い青(blue!80!black)に変更

課題2: 新しい色付き図形を1つ追加してください。

例:

  • 黄色い円を追加:\draw[yellow, fill=yellow!30] (座標) circle (半径);
  • ピンクの四角形を追加:\draw[red!50, fill=red!10] (座標) rectangle (座標);

観察ポイント: 図形の描画順序と重なり方を確認してください。


3. 線のスタイル

線の太さ

基本の線の太さ:

  • thin:細い線
  • 何も指定しない:標準の太さ
  • thick:太い線
  • very thick:非常に太い線

数値で指定:

  • line width=1pt:1ポイントの太さ
  • line width=2mm:2ミリメートルの太さ

線のスタイル

破線・点線:

  • dashed:破線 — — —
  • dotted:点線 ・・・・・・
  • densely dashed:細かい破線
  • loosely dotted:粗い点線

使用例

\draw[thick, red, dashed] (0,0) -- (3,2);
\draw[thin, blue, dotted] (1,0) -- (1,3);

lesson2.texで試してみよう

既存の図形の線のスタイルを変更してみてください:

例:

  • 円の輪郭を太い破線に:\draw[blue, thick, dashed, fill=blue!20]
  • 四角形を細い点線に:\draw[red, thin, dotted, fill=red!20]

4. テキスト配置(node)

基本的な文字の配置

図形に説明をつけたいときはnodeを使います。

基本の書き方:

\draw (座標) node {テキスト};

位置を指定:

\draw (座標) node[above] {上に表示};
\draw (座標) node[below] {下に表示};
\draw (座標) node[left] {左に表示};
\draw (座標) node[right] {右に表示};
\draw (座標) node[above left] {左上に表示};
\draw (座標) node[below right] {右下に表示};

lesson2.texに文字を追加

点A、Bにラベルをつけてみましょう:

% 点A、B
\fill (4,3) circle (3pt);
\fill (-1,2) circle (3pt);
\draw (4,3) node[above right] {A};
\draw (-1,2) node[above left] {B};

任意の点に文字を配置することができます:

\draw (1,2) node {円};
\draw (3,2.5) node {四角};
\draw (4,1.5) node {三角};

まとめ

今日学んだこと

  • scale:図全体のサイズ調整
  • :線の色(red)、塗りつぶし(fill=blue)、混色(red!50
  • スタイル:線の太さ(thick)、線種(dasheddotted
  • node:基本的なテキスト配置

次回予告:第3回「関数グラフと座標軸」

  • より詳細な座標軸の設定
  • 関数グラフの描画
  • データプロットの基本

重要: わからないことがあれば、インターネットで「TikZ 色 使い方」「TikZ scale オプション」などで検索してみましょう。多くの情報が見つかります!

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