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8-01 Tikzの基礎と基本図形

今日の目標

  • TikZパッケージを使って簡単な図形が描けるようになる
  • 座標の概念を理解し、点や線を自由に配置できる
  • 円、四角形、三角形などの基本図形を描ける

1. TikZとは何か?

TikZ(ティクス)は、TeXで美しい図を描くためのパッケージです。

  • 数学のグラフ
  • 幾何図形
  • 回路図
  • フローチャート などを、文字と同じようにコードで描くことができます。

なぜTikZを学ぶのか?

  • レポートや発表資料で美しい図が作れる
  • 数学や理科の問題を視覚的に表現できる
  • 一度作った図は何度でも使い回せる
  • プログラミング的思考が身につく
  • 世界標準のツール:現在LaTeXでの図作成において事実上の標準となっており、学術論文や技術文書で広く使用されている
  • 将来への投資:大学や研究機関で必要となるスキルを先取りできる

2. 基本的な設定

前回のTeX環境にTikZパッケージを追加するだけです。

\documentclass[uplatex]{jsarticle}
\usepackage[utf8]{inputenc}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx} % この行を追加
\usepackage{tikz}  % この行を追加

\begin{document}

\section{TikZの練習}

\begin{tikzpicture}
% ここに図形を描くコードを書きます
\end{tikzpicture}

\end{document}

重要なポイント:

  • \usepackage{tikz}でパッケージを読み込む
  • 図は\begin{tikzpicture}\end{tikzpicture}の間に書く

3. 座標系を理解しよう

TikZでは数学と同じように座標を使います。

lesson1.texファイル

以下のファイルをコピーして、CloudTeXで開いてコンパイルしてみましょう。

\documentclass[uplatex]{jsarticle}
\usepackage[utf8]{inputenc}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{tikz}

\begin{document}

\section{座標系の基本}

以下の図を見て、座標系の仕組みを理解しましょう。

\begin{tikzpicture}
% x軸を描く(-3から7まで、矢印付き)
\draw[-stealth] (-3,0) -- (7,0);

% y軸を描く(-1から5まで、矢印付き)
\draw[-stealth] (0,-1) -- (0,5);

% 点A(4,3)を表示
\fill (4,3) circle (3pt);

% 点B(-1,2)を表示
\fill (-1,2) circle (3pt);

\end{tikzpicture}

\end{document}

出力された図とソースコードを見比べよう

コンパイル後の図を見て、座標とコードの対応関係を確認してみてください。

tikzpictureの内部のコマンドは終了時に「;」を付ける


4. 実習(1):点を描いてみよう

lesson1.texファイルを使って、実際に点を描いてみましょう。

(1) 座標(1,3)に点を描きなさい

lesson1.texの\end{tikzpicture}の直前に、点A、点Bの表記を真似しながら座標(1,3)に点を描くコードを追加してください。

(2) この座標の範囲内に任意の点を2つ描きなさい

座標の範囲:x軸 -3〜7、y軸 -1〜5

好きな座標を選んで、2つの点を追加してください。

やってみよう!

  • 正の数、負の数、小数点も使えます

確認ポイント:

  • 点が予想した場所に描かれているか
  • コードの座標と実際の位置が一致しているか

5. 実習(2):線を描いてみよう

練習2-1:直線を描く

\draw (4,3) -- (-1,2);

解説:

  • \drawは線を描くコマンド
  • --は「〜から〜へ直線」という意味
  • (4,3)から(-1,2)へ線を引く

練習2-2:折れ線を描く

\draw (0,0) -- (2,0) -- (2,1) -- (0,1);

複数の点を--でつなげると折れ線になります。

練習2-3:図形を閉じる

\draw (0,0) -- (2,0) -- (2,1) -- (0,1) -- cycle;

解説:

  • cycleは最初の点に戻る(図形を閉じる)コマンド

練習2-4:新たなtikzpictureの作成

lesson1.texに新しくtikzpictureを作成し、(0,0), (5,2), (1,4)を頂点とする三角形を描きなさい。


6. 実習3:基本図形を描こう

lesson1.texに新しくtikzpictureを作成し、以下の図形を描きなさい。

練習3-1:円を描く

\draw (0,0) circle (1);

解説:

  • circle (1)は半径1cmの円
  • 中心は最初の座標(0,0)

練習3-2:四角形を描く

\draw (0,0) rectangle (3,2);

解説:

  • rectangleは長方形のコマンド
  • (0,0)が左下の角、(3,2)が右上の角

7. 応用練習:簡単な図を組み合わせよう

練習7-1:家を描く

\begin{tikzpicture}
% 家の本体(四角形)
\draw (0,0) rectangle (3,2);
% 屋根(三角形)
\draw (0,2) -- (1.5,3) -- (3,2);
% ドア
\draw (1,0) rectangle (1.5,1.5);
% 窓
\draw (2,1) rectangle (2.5,1.5);
\end{tikzpicture}

練習7-2:顔を描く

\begin{tikzpicture}
% 顔の輪郭(円)
\draw (0,0) circle (2);
% 左目
\fill (-0.7,0.5) circle (0.2);
% 右目
\fill (0.7,0.5) circle (0.2);
% 口
\draw (-0.5,-0.5) -- (0.5,-0.5);
\end{tikzpicture}

8. 今日のチャレンジ

以下のいずれかを選んで描いてみましょう:

  1. 初級:星座を描く(点と線で)
  2. 中級:自分の家を描く(四角形と三角形で)
  3. 上級:好きなキャラクターの顔を描く

ヒント

  • まず紙に下書きをして、どの座標に何を置くか考える
  • 少しずつコードを書いて、こまめにコンパイルして確認
  • わからないときは基本の例を参考にする

9. まとめ

今日学んだコマンド:

  • \fill (座標) circle (半径); → 点を描く
  • \draw (座標1) -- (座標2); → 線を描く
  • \draw (座標) circle (半径); → 円を描く
  • \draw (座標1) rectangle (座標2); → 四角形を描く

次回予告

次回は色やスタイルを使って、もっと見た目が美しい図を作ります!

困ったときは

  • 座標がわからない → 紙に座標軸を描いて確認
  • エラーが出る → セミコロン(;)を忘れていないか確認
  • 図が思った場所に出ない → 座標の数値を変えて実験

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